
健康な成人が1日に摂るカフェインは、海外機関が示す最大400mg/日が大まかな参考値です。たとえばモンスターエナジー355mLは1本142mgなので、エナジードリンク以外からカフェインを摂らない前提なら、2本で284mg、3本で426mg。カフェイン量だけで計算すると2本までとなります。
| モンスターエナジー | カフェイン合計 | 400mg参考値との差 |
|---|---|---|
| 1本 | 142mg | 258mg少ない |
| 2本 | 284mg | 116mg少ない |
| 3本 | 426mg | 26mg多い |
ただし、400mgは誰にでも当てはまる安全保証ではなく、2本を推奨する数字でもありません。コーヒーやお茶も合算され、商品ごとに1本の量も異なります。日本では一律の一日摂取許容量は設定されておらず、消費者庁はカフェインを多く含む清涼飲料水を1日に何本も飲まないよう注意を促しています。
栄養DR.マン
「1日何本」という問いに共通の数字を出しにくい最大の理由は、1本あたりのカフェイン量と容量が商品ごとに違うことです。代表的な商品だけでも、次のような差があります。
レッドブル エナジードリンクは250mLで80mg、ロキトリックエナジーは250mLで120mg、モンスターエナジーは355mLで142mg、HYPER ZONeは400mLで150mgです。同じ「1本」でも、摂るカフェイン量には約2倍の幅があります。
この表は全商品のランキングではなく、本数だけでは判断できないことを示す代表例です。購入時は必ず、手元の缶や公式ページにある最新の表示を確認してください。
| 1本のカフェイン量 | 2本飲んだ場合 | 3本飲んだ場合 |
|---|---|---|
| 80mg | 160mg | 240mg |
| 120mg | 240mg | 360mg |
| 142mg | 284mg | 426mg |
| 150mg | 300mg | 450mg |
150mgの商品を3本飲めば450mgになりますが、80mgの商品3本なら240mgです。ただし、数値が低い商品なら複数本飲んでよいという意味ではありません。短時間に重ねることや、体質による違いも考える必要があります。

確認するのはエナジードリンクの本数だけではありません。カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、チョコレート、一部の医薬品などにも含まれています。その日に口にしたカフェイン全体で考えることが大切です。
たとえば、朝と昼にコーヒーを飲み、夕方にエナジードリンクを追加すれば、カフェインはすべて合算されます。大きな缶を時間をかけて飲んでも、飲み切れば1本分です。
食品安全委員会が示す例では、コーヒーは60mg/100mL、紅茶は30mg/100mL、せん茶は20mg/100mLです。抽出方法や商品で変わるため概算ですが、飲み物をまたいで積み上がることは意識しておきましょう。
消費者庁は、カフェインの感受性には個人差が大きく、国際的にも一律の一日摂取許容量は設定されていないと説明しています。一方で、海外機関の参考値として健康な成人の最大400mg/日が紹介されています。
この400mgは、誰でも毎日そこまで飲んで安全という保証ではありません。年齢、妊娠・授乳、薬の服用、体質、短時間で飲むかどうかによって条件は変わります。400mgから本数を逆算して「あと1本飲める」と判断する使い方は避けてください。
カフェインを摂りすぎた場合、消費者庁は次のような影響を挙げています。
これらは「何本飲んだか」だけでなく、体質やほかのカフェイン源、飲んだ速さにも左右されます。異変を感じたら、追加で飲まず、体調が戻るまでカフェインを避けることが必要です。症状が強い、悪化する、続く場合は医療機関を受診してください。

栄養DR.マン
1日1本でも、毎日続ける場合は「その1本だけ」を見ないことが重要です。睡眠不足をカフェインで補う状態になっていないか、糖類入りの商品を習慣的に重ねていないか、飲まない日に頭痛や強い眠気が出ないかを振り返ります。
| チェックすること | 立ち止まりたい状態 |
|---|---|
| 飲む理由 | 睡眠不足や強い疲労感をごまかすために毎日必要 |
| 飲む時間 | 夕方以降に飲み、寝つきや睡眠に影響している |
| 糖類 | 食事やほかの甘い飲料と重なっている |
| カフェイン | 飲まないと頭痛や強い眠気を感じ、量が増えている |
| 体調 | 動悸、不安、胃腸症状などを繰り返す |
毎日のように必要だと感じる場合は、量を増やすより、睡眠時間、食事、水分、勤務や学習スケジュールを見直す方が先です。体調不良や強い眠気が続く場合は、エナジードリンクだけで対応せず医療機関へ相談してください。
公的機関が特に注意を促しているのは、短時間での多量摂取と、アルコールやカフェインを含む医薬品との併用です。
| 避けたい飲み方 | 理由 |
|---|---|
| 短時間に複数本飲む | カフェインを一度に多く摂ることにつながる |
| アルコールと一緒に飲む | 酔いによる機能低下を感じにくくなり、飲酒量が増える可能性がある |
| 眠気防止薬などと併用する | カフェインの過量摂取につながるおそれがある |
| 子ども、妊娠・授乳中、カフェインに敏感な人が自己判断で飲む | 公的機関が特に注意が必要な人として挙げている |
医薬品を服用している場合は、添付文書の成分を確認し、不明なときは医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください。海外製品は容量や配合量が国内品と異なる場合があるため、日本で見慣れた缶と同じ感覚で飲まないことも大切です。
この記事では、カフェインの一律な上限本数を独自に設定せず、公的機関の注意喚起とメーカーが表示する商品データをもとに整理しました。
出典:
本記事は2026年7月19日時点の情報をもとにした一般的な解説で、個人の安全量や健康状態を判断するものではありません。体調に異変がある場合、薬を服用中の場合、妊娠中・授乳中の場合、カフェイン制限がある場合は、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
| 商品 | カフェイン | 容量 | 分類 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
![]() レッドブル エナジードリンク Red Bull | 80mg | 250mL | 清涼飲料水 | ¥205 |
![]() ロキトリックエナジー 250ml Kiiva | 120mg | 250mL | 清涼飲料水 | ¥116 |
![]() モンスターエナジー Monster Energy | 142mg | 355mL | 清涼飲料水 | ¥213 |
![]() HYPER ZONe ZONe | 150mg | 400mL | 清涼飲料水 | ¥225 |